義歯床下粘膜の痛み－リスクファクターと，咀嚼機能に及ぼす影響－

• 研究課題/領域番号: 25861826
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 補綴・理工系歯学
• 研究機関: 東京医科歯科大学
• 研究代表者: 河野 英子 (吉田 英子) 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80451920)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2014年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円); 2013年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
• キーワード: 義歯床下粘膜の痛み / 部分床義歯 / 咀嚼機能 / リスクファクター / 患者立脚型アウトカム

研究成果の概要

本課題では，部分床義歯装着者における床下粘膜痛のリスクファクター，および咀嚼機能への影響について，横断研究で検討した．
333名(平均年齢71.4歳，500義歯床)に対して義歯床下粘膜痛の強さ及び頻度を評価した．34.2%(171/500床)の義歯で，評価時に痛みが有り，義歯装着以降の痛み経験は，42.8%(214/500)の義歯で有りと評価された．ロジスティック回帰分析の結果，床下粘膜痛の発生には口腔粘膜・顎堤の特性，痛み感受性，日中パラファンクション，年齢，義歯関連因子が関与することが示唆された．また，構造方程式モデリングの結果，床下粘膜痛が主観的咀嚼能力を低下させることが示唆された．

研究成果

• [雑誌論文] Factors associated with mucosal pain in patients with partial removable dental prostheses. (2016)
  • 著者名/発表者名: Kumagai H, Fueki K, Yoshida-Kohno E, Wakabayashi N
  • 雑誌名: Journal of Oral Rehabilitation 巻: 43（9） 号: 9 ページ: 683-691
  • DOI: 10.1111/joor.12417
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Influence of intra-oral sensory impairment by anaesthesia on food comminution and mixing in dentate subjects. (2015)
  • 著者名/発表者名: Yoshida E, Fueki K, Wakabayashi N.
  • 雑誌名: J Oral Rehabil. 巻: 42(6) 号: 6 ページ: 401-6
  • DOI: 10.1111/joor.12276
  • 査読あり
• [雑誌論文] Association between occlusal curvature and food comminution and mixing in human young adults with permanent dentitions. (2013)
  • 著者名/発表者名: K Fueki, E Yoshida, Y Igarashi.
  • 雑誌名: Archives of Oral Biology 巻: 58 号: 4 ページ: 377-383
  • DOI: 10.1016/j.archoralbio.2012.06.006
  • 査読あり
• [雑誌論文] Association between occlusal curvature and masticatory movements with different test foods in human young adults with permanent dentitions. (2013)
  • 著者名/発表者名: K. Fueki, E. Yoshida, K Okano, Y. Igarashi
  • 雑誌名: Archives of Oral Biology 巻: 58 号: 6 ページ: 674-680
  • DOI: 10.1016/j.archoralbio.2012.12.006
  • 査読あり
• [雑誌論文] Two-color chewing gum mixing ability: digitalization and spatial heterogeneity analysis. (2013)
  • 著者名/発表者名: Weijenberg RA, Scherder EJ, Visscher CM, Gorissen T, Yoshida E, Lobbezoo F.
  • 雑誌名: Journal of Oral Rehabilitation 巻: 40 号: 10 ページ: 737-743
  • DOI: 10.1111/joor.12090
  • 査読あり
• [学会発表] 部分床義歯装着者における床下粘膜痛と主観的咀嚼機能の関連 (2016)
  • 著者名/発表者名: 熊谷勇人，笛木賢治，河野英子，若林則幸
  • 学会等名: 第１２５回日本補綴歯科学会学術大会
  • 発表場所: 石川県金沢市
  • 年月日: 2016-07-09
• [学会発表] 部分床義歯装着者における床下粘膜痛と主観的咀嚼機能の関連 (2016)
  • 著者名/発表者名: 熊谷勇人，笛木賢治，河野英子，若林則幸
  • 学会等名: 第１２５回日本補綴歯科学会学術大会
  • 発表場所: 石川県立音楽堂，ANAクラウンプラザホテル金沢（石川県金沢市）
  • 年月日: 2016-07-08
• [学会発表] ノンメタルクラスプデンチャーの有効性に関するランダム化クロスオーバー試験 (2016)
  • 著者名/発表者名: 笛木賢治，河野英子，谷田部優，若林則幸
  • 学会等名: 第１２５回日本補綴歯科学会学術大会
  • 発表場所: 石川県立音楽堂，ANAクラウンプラザホテル金沢（石川県金沢市）
  • 年月日: 2016-07-08
• [学会発表] 部分床義歯装着者における床下粘膜痛のリスクファクター (2015)
  • 著者名/発表者名: 熊谷勇人，河野（吉田）英子，笛木賢治，若林則幸
  • 学会等名: 第１２４回日本補綴歯科学会学術大会
  • 発表場所: 埼玉県さいたま市
  • 年月日: 2015-05-30 – 2015-05-31
• [学会発表] 部分床義歯装着者における床下粘膜痛のリスクファクター (2015)
  • 著者名/発表者名: 熊谷勇人，河野英子，笛木賢治，若林則幸
  • 学会等名: 第１２４回日本補綴歯科学会学術大会
  • 発表場所: 大宮ソニックシティ（埼玉県さいたま市）
  • 年月日: 2015-05-30
• [学会発表] 麻酔による口腔組織の感覚低下が咀嚼能力に及ぼす影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 吉田英子，笛木賢治，若林則幸
  • 学会等名: 第１２３回日本補綴歯科学会学術大会
  • 発表場所: 宮城県仙台市
  • 年月日: 2014-05-24 – 2014-05-25
• [学会発表] 短縮歯列への補綴介入に関する多施設共同研究－咀嚼能力への治療効果－ (2014)
  • 著者名/発表者名: 笛木賢治，五十嵐順正，吉田英子，前田芳信，池邊一典，他
  • 学会等名: 第１２３回日本補綴歯科学会学術大会
  • 発表場所: 宮城県仙台市
  • 年月日: 2014-05-24 – 2014-05-25
• [学会発表] 遅発性咀嚼筋痛が咀嚼能力に及ぼす効果 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉田英子, F. Lobbezoo, 笛木賢治, M. Naeije, 五十嵐順正.
  • 学会等名: 第１２２回日本補綴歯科学会学術大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 短縮歯列への補綴介入に関する多施設共同研究－口腔関連QoLへの治療効果－ (2013)
  • 著者名/発表者名: 笛木賢治，五十嵐順正，吉田英子，前田芳信，池邊一典，他
  • 学会等名: 第１２２回日本補綴歯科学会学術大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] Effects of delayed-onset muscle soreness on masticatory function. (2013)
  • 著者名/発表者名: E. Yoshida, F. Lobbezoo, K. Fueki, M. Naeije.
  • 学会等名: 28th Conference of the Society of Oral Physiology
  • 発表場所: Amsterdam, the Netherlands
• [学会発表] 遅発性咀嚼筋痛が咀嚼能力に及ぼす効果 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉田英子，笛木賢治
  • 学会等名: 日本咀嚼学会第２４回学術大会
  • 発表場所: 新潟