研究課題
若手研究(B)
咬合異常感患者は多くの場合に歯科での咬合調整に関連する治療経験を有しており、患者本人が咬合面形態や咬合高径に強いこだわりを有している点が特徴的だった。精神科的な合併症の割合は高くなく歯科で対応するべき疾患であると考えられた。SPECTによる画像診断では、口腔異常感患者の脳内血流量に左右差が認められ、病態への脳機能の関与が示唆された。多くの場合患者は咬合面の修正を執拗に要求するが、咬合異常感治療には主に三環系抗うつ薬やアリピプラゾールなどの向精神薬の少量の使用が有効であった。また、共分散構造分析を用いて義歯患者の神経症傾向と口腔関連QOLの関連を確認した。
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