TGFβ関連細胞外分泌タンパク質を応用した新規扁平上皮癌マーカーの開発

• 研究課題/領域番号: 25861926
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 萩原 純孝 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (40547551)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: CD109 / 口腔扁平上皮癌 / 血液腫瘍マーカー / TGFβシグナル / TGFbetaシグナル

研究成果の概要

基礎実験として、FLAG標識型CD109高発現細胞を移植したヌードマウスの血中CD109（FLAG標識型CD109）濃度をウェスタンブロッティング法およびELISAを用いて測定した。その結果、移植細胞の腫瘍塊サイズに相関して血中CD109濃度が上昇することが確認された。CD109を発現する悪性腫瘍においてはそれが新たな診断マーカーとなりうる可能性が示唆された。
次に、口腔癌患者および口腔前癌病変患者から提供いただいた血液検体を用いて、血中CD109濃度を測定し臨床像との関連性を検討した。その結果、腫瘍進展にともない血中CD109濃度が低下する傾向を認め、腫瘍マウスモデルの結果とは相反した。

研究成果

• [雑誌論文] CD109 attenuates TGF-β1 signaling and enhances EGF signaling in SK-MG-1 human glioblastoma cells. (2015)
  • 著者名/発表者名: Jing-Min Zhang, Yoshiki Murakumo, Sumitaka Hagiwara, Ping Jiang, Shinji Mii, Emir Kalyoncu, Shoji Saito, Chikage Suzuki, Yasutaka Sakurai, Yoshiko Numata, Toshimichi Yamamoto, Masahide Takahashi
  • 雑誌名: Biochemical and Biophysical Research Communications 巻: 459 号: 2 ページ: 252-258
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2015.02.093
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] 浸潤型病変と非浸潤型病変が隣接して発生した舌扁平上皮癌の一例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 萩原純孝・山本憲幸・西川雅也・古江浩樹・玉利正之・日比英晴・上田実
  • 学会等名: 第59回日本口腔外科学会総会・学術大会
  • 発表場所: 千葉県千葉市 会場名：幕張メッセ
  • 年月日: 2014-10-17 – 2014-10-19
• [学会発表] Exosome構成タンパク質としてのCD109 (2013)
  • 著者名/発表者名: 坂倉寛紀,萩原純孝,山本憲幸,古江浩樹,長嶺健二郎,西川雅也,日比英晴,高橋雅英,上田実
  • 学会等名: 第58回日本口腔外科学会
  • 発表場所: マリンメッセ福岡（福岡市）
• [学会発表] CD109は培養細胞においてその培養上清中のExosome上に発現する (2013)
  • 著者名/発表者名: 坂倉寛紀,村雲芳樹,三井伸二,萩原純孝,山本憲幸,上田実,高橋雅英
  • 学会等名: 第72回日本癌学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（横浜市）