本研究は不正咬合自然発症マウスを用い、不正咬合の発生機序を解明することにした。研究の方法は基質合成系の解析を行う先天的アプローチと咀嚼の脳におよぼす影響について解析する後天的要因へのアプローチとした。本研究を開始するにあたり、実験動物に肺スパツレラ陽性の報告がされた。そのため、新たなモデル動物として変異型PTH/ PTHrP受容体を有するマウス作製に成功した。現在は、同マウスの組織切片を用いて細胞外マトリックスの検討を行っている。今後は、同マウス軟骨細胞の分化について検討をすすめると同時に、不正咬合自然発症マウスを用いて、骨・軟骨基質の解析と咀嚼能率の検討を行っていく予定である。
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