産褥早期の自律神経機能評価に基づく抑うつ症状の予防に向けた介入プログラムの効果

• 研究課題/領域番号: 25862178
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 生涯発達看護学
• 研究機関: 秋田大学
• 研究代表者: 工藤 直子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00646820)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円); 2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
• キーワード: 褥婦 / 心拍変動バイオフィードバック / エジンバラ産後うつ病質問票 / 産褥早期 / 精神的ストレス / 自律神経機能 / エジンバラ産後うつ病調査票 / 自律神経機能評価 / 産後うつ病

研究成果の概要

産褥早期の褥婦の精神的ストレス軽減のための心拍変動バイオフィードバック(HRV-BF)の有効性について検討した。産褥４日目から産後１か月まで自宅でHRV-BFを実践したところ、産後１か月時の産後うつ病質問票の総得点が有意に減少しており(p<0.01)、中でも不安や睡眠困難の変化が関連していた。また、心拍変動解析値のSDNNにも有意な増加が認められた(p<0.01)。
したがって、産褥早期からのHRV-BFの実践は、褥婦の抑うつ症状を邪鬼する心配や睡眠困難の軽減につながり、育児中でも実現可能な健康促進の手段として推奨できるのではないかと示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Heart Rate Variability Biofeedback Intervention for Reduction of Psychological Stress During the Early Postpartum Period． (2014)
  • 著者名/発表者名: Naoko Kudo，Hitomi Shinohara，Hideya Kodama
  • 雑誌名: Applied Psychophysiology and Biofeedback 巻: 39(3) 号: 3-4 ページ: 203-211
  • DOI: 10.1007/s10484-014-9259-4
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] 心拍変動バイオフィードバックによる褥婦の精神的ストレスに及ぼす影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 工藤直子
  • 学会等名: 第43回日本バイオフィードバック学会学術総会
  • 発表場所: 筑波大学（茨城県つくば市）
  • 年月日: 2015-07-04
• [学会発表] 産褥期の精神的ストレスに対する心拍変動バイオフィードバックの効果 (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤直子
  • 学会等名: 第55回日本母性衛生学会学術集会
  • 発表場所: 幕張メッセ国際会議場（千葉）
  • 年月日: 2014-09-13 – 2014-09-14
• [学会発表] Heart rate variability (HRV) biofeedback-intervention for reduction of psychological stress in women during the early postpartum period (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤直子
  • 学会等名: Rhythms of Infant Life Conference
  • 発表場所: Durham University(UK)
• [学会発表] 産褥期における心拍変動バイオフィードバックの自律神経機能への影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 工藤直子
  • 学会等名: 第54回日本母性衛生学会
  • 発表場所: 大宮ソニックシティ（埼玉県大宮市）
• [学会発表] 褥婦に対する心拍変動バイオフィードバックの試行経験
  • 著者名/発表者名: 工藤直子
  • 学会等名: 第28回秋田県母性衛生学会
  • 発表場所: 秋田拠点センターアルヴェ（秋田県秋田市）