極長鎖脂肪酸合成の多様性の分子基盤および筋分化メカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 25870001
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 生物系薬学; 細胞生物学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 大野 祐介 北海道大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (50611498)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2013年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: 極長鎖脂肪酸 / 筋分化 / ミオパチー / 3-ヒドロキシアシルCoA脱水酵素 / HACD / 3-ヒドロキシルアシルCoA脱水酵素 / 多価不飽和脂肪酸

研究成果の概要

炭素数(C)が20より長い脂肪酸は極長鎖脂肪酸と呼ばれ，生体内での存在量は長鎖脂肪酸に比べ微量であるものの，長鎖脂肪酸では代替できない様々な生理機能に関与している。HACDファミリー（HACD1~4）は極長鎖脂肪酸の合成過程における脱水反応を担うが，HACDファミリーの生理機能には不明な点が多い。本研究では，酵母，培養細胞，マウス，ヒトサンプルを用いた解析により，ヒトHACD1遺伝子変異によりミオパチーが発症すること，HACD1はC24:1の合成活性，細胞膜の流動性および筋形成における細胞融合に寄与することを明らかにし，極長鎖脂肪酸の新たな生理機能を見出すことに成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Congenital myopathy is caused by mutation of HACD1 (2013)
  • 著者名/発表者名: Muhammad E, Reish O, Ohno Y, Scheetz T, Deluca A, Searby C, Regev M, Benyamini L, Fellig Y, Kihara A, Sheffield VC, Parvari R
  • 雑誌名: Hum. Mol. Genet. 巻: 22 号: 25 ページ: 5229-5236
  • DOI: 10.1093/hmg/ddt380
  • 査読あり
• [雑誌論文] Mutation for nonsyndromic mental retardation in the trans-2-enoyl-CoA reductase TER gene involved in fatty acid elongation impairs the enzyme activity and stability, leading to change in sphingolipid profile (2013)
  • 著者名/発表者名: Abe K, Ohno Y, Sassa T, Taguchi R, Çali şkan, M, Ober C, Kihara A
  • 雑誌名: J. Biol. Chem. 巻: 288 号: 51 ページ: 36741-36749
  • DOI: 10.1074/jbc.m113.493221
  • NAID: 120005385316
  • 査読あり
• [備考] 北海道大学 薬学研究院 生化学研究室 研究概要
  • URL: http://www.pharm.hokudai.ac.jp/seika/researches/3.html
• [備考] 北海道大学 薬学研究院 生化学研究室 研究成果（大野祐介）
  • URL: http://www.pharm.hokudai.ac.jp/seika/publications/Ohno.html
• [備考] 北海道大学 大学院薬学研究院 生化学研究室
  • URL: http://www.pharm.hokudai.ac.jp/seika/index.html