研究成果の概要 |
季節海氷域である北海道オホーツク海沿岸および根室海峡において,船による目視調査および設置型音響記録計による鳴音モニタリングを行った.この結果,流氷の有無によって海域に滞在する種が異なることを明らかにした.また,これまで衛星発信器を装着して放獣したゼニガタアザラシ保護幼獣個体の回遊データについて解析を行い,個体がよく利用する海域の抽出を行った.この結果,夏期には上陸場への固執性があること,冬期の滞在場所について,衛星リモートセンシングによる海氷密接度と比較したところ,流氷が北海道沿岸に来遊すると,海氷密接度が50%以下の海域をよく利用し,流氷上で休息していることを明らかにした.
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