研究課題
若手研究(B)
可動因子であるヒト内在性レトロウイルス(HERV)の挙動を調べることで腫瘍組織のゲノム不安定性を議論することは、その反復配列としての性質上技術的に困難であった。本研究では、HERVに隣接する領域をinverse PCR法で増幅させて高速DNAシーケンサーで解読することで、効率的にHERV部位を同定する手法を開発した。HML2グループのLTR領域を標的とした解析では、既知LTR領域の約50%を再現性高く同定することができた。また、腫瘍ゲノムにおいて新規LTR部位と推定される部位も複数同定することに成功し、これまで報告のなかった活性型HERVの存在と機能を解明する重要な手がかりを得ることができた。
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Carcinogenesis.
巻: 34 号: 11 ページ: 2531-8
10.1093/carcin/bgt253