研究課題
若手研究(B)
16世紀中期の倭寇を題材に、主に中国側の文献を精査することで、地方官憲の中心となる総督胡宗憲と、王直や徐海を筆頭とする密貿易集団との接触、および彼らの関係を仲介する人々の「官」と「賊」に対する両属的なありかたを再検討した。こうした作業を通じて、当時の明朝官憲と「倭寇」と呼ばれる越境的な海賊・商人集団とが、経済的利害や治安などの問題を共有しながら相互に協力関係にあったことを解明し、中国社会と東アジア海域世界との接点をなす社会構造の一端を示すことができた。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (2件)
東方学報
巻: 90 ページ: 91-143
120005704176
東京大学史料編纂所研究紀要
巻: 24 ページ: 1-7
Crossroads: Studies on the History of Exchange Relations in the East Asian World
巻: 8 ページ: 193-216