研究課題
若手研究(B)
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)では硼素化合物を患者に投与し、熱外中性子を患者の患部に照射する。腫瘍選択的に取り込まれた硼素(10B)に中性子が照射されるとα粒子とLi原子核に分裂するので、その分裂の際に生じる高LET放射線で腫瘍細胞を選択的に破壊する。高LET放射線はγ線などの低LET放射線に比べて修復されない致命的なDNA二本鎖切断(DSB)を生成すると考えられている。本研究ではBNCTで生じるDSBをそのマーカーであるγH2AXを指標にマウス脳腫瘍モデルの免疫組織染色で調べた。BNCTで生じたDSBは24時間後も修復されず残ったが、γ線成分によるDSBは消失した。
すべて 2016 2015 2013 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
Rep Pract Oncol Radiother.
巻: 21(2) 号: 2 ページ: 108-12
10.1016/j.rpor.2014.10.005
Radiat Environ Biophys
巻: 55(1) 号: 1 ページ: 89-94
10.1007/s00411-015-0625-2
Appl Radiat Isot
巻: 106 ページ: 242-246