Zfp521ノックアウトマウスは造血器および脳神経の発生分化機構の解明に寄与する

• 研究課題/領域番号: 25870486
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 血液内科学; 発生生物学
• 研究機関: 愛媛大学
• 研究代表者: 松原 悦子 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70571082)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: Zfp521 / ノックアウトマウス / 幹細胞 / 分化 / 神経幹細胞

研究成果の概要

Zfp521欠損マウスを作製した。Zfp521欠損マウスはメンデルの法則に従って生まれたが、週齢を重ねるとコントロールマウスに比べて小型になり、早期に死亡した。Zfp521欠損マウスは、リンパ網内系組織の委縮が顕著であり、リンパ濾胞の形成不良や多系統にわたる血液細胞の分化の異常がみられた。
Zfp521欠損マウスは、多動などの明らかな行動異常が見られた。Zfp521欠損マウスの歯状回で層構造の異常が見られ、神経幹細胞のマーカーであるSox1陽性細胞が減少していた。以上の結果から、Zfp521は神経幹細胞の分化を制御し、脳歯状回の形成に関わること、マウス個体の行動に関わることが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Successful treatment with rituximab in an elderly patient in his 80s with recurrent thrombotic thrombocytopenic purpura. (2016)
  • 著者名/発表者名: Etsuko Matsubara, Jun Yamanouchi, Takaaki Hato, Kazuto Takeuchi, Toshiyuki Niiya, Masaki Yasukawa
  • 雑誌名: Jpn J Clin Hematol 巻: inpress
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Abnormal behaviors and developmental disorder of hippocampus in Zinc Finger Protein (ZFP521) mutant mice. (2014)
  • 著者名/発表者名: Ohkubo N, Matsubara E, Yamanouchi J, Akazawa R, Aoto M, Suzuki Y, Sakai I, Abe T, Kiyonari H, Matsuda S, Yasukawa M, Mitsuda N.
  • 雑誌名: PLoS One 巻: ９
  • 査読あり
• [学会発表] Comparison of risk scoring systems for mortality after allogeneic hematopoietic cell transplantation. (2016)
  • 著者名/発表者名: Etsuko Matsubara, Jun Yamanouchi, Taichi Azuma, Hiroshi Fujiwara, Takaaki Hato, Masaki Yasukawa
  • 学会等名: 2016 BMT Tandem Meeting
  • 発表場所: ホノルル、USA
  • 年月日: 2016-02-18
  • 国際学会
• [学会発表] 再発時にリツキシマブが著効した80歳代高齢者血栓性血小板減少性紫斑病の1例 (2015)
  • 著者名/発表者名: 松原悦子、山之内純、竹内一人、東太地、藤原弘、薬師神芳洋、羽藤高明、安川正貴
  • 学会等名: 第113回日本内科学会四国地方会
  • 発表場所: 香川県高松市
  • 年月日: 2015-12-06
• [学会発表] A TET2-deficient leukemic cell line established from a patient with chronic neutrophilic leukemia. (2015)
  • 著者名/発表者名: 松原悦子、酒井郁也、山之内純、藤原弘、薬師神芳洋、羽藤高明、安川正貴
  • 学会等名: 第77回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 石川県金沢市
  • 年月日: 2015-10-16
• [学会発表] 急性虫垂炎を初発症状とした急性骨髄性白血病の1例 (2015)
  • 著者名/発表者名: 松原悦子、山之内純、山崎仁志、東太地、藤原弘、薬師神芳洋、羽藤高明、安川正貴
  • 学会等名: 第112回日本内科学会四国地方会
  • 発表場所: 高知県高知市
  • 年月日: 2015-06-07
• [学会発表] Calreticulin mutation in essential thrombocythemia does not activate integrin αIIbβ3. (2015)
  • 著者名/発表者名: Etsuko Matsubara, Jun Yamanouchi, Taichi Azama, Hiroshi Fujiwara, Yoshihiro Yakushijin, Takaaki Hato, Masaki Yasukawa
  • 学会等名: The 6th JSH International Symposium 2015
  • 発表場所: 長野県北佐久郡軽井沢町
  • 年月日: 2015-05-22
  • 国際学会
• [学会発表] Evaluation of the predictive factors of MDS Patients Treated with Azacitidine. (2015)
  • 著者名/発表者名: Etsuko Matsubara, Jun Yamanouchi, Yoshihiro Yakushijin, Takaaki Hato, Masaki Yasukawa
  • 学会等名: The 13th International Symposium on Myelodysplastic Syndromes
  • 発表場所: ワシントンD.C.、USA
  • 年月日: 2015-04-29
  • 国際学会
• [学会発表] Activation Status of Integrin αIIbβ3 in Essential Thrombocythemia with Calreticulin Mutation (2015)
  • 著者名/発表者名: Etsuko Matsubara, Jun Yamanouchi, Takaaki Hato, Taichi Azuma, Hideyuki Nakanishi, Hiroshi Fujiwara, Yoshihiro Yakushijin, Masaki Yasukawa
  • 学会等名: The 2015 Highlights of ASH in Asia
  • 発表場所: Bangkok, Thailand
  • 年月日: 2015-02-28 – 2015-03-01
• [学会発表] アザシチジン早期中止後も長期間血液学的改善効果を維持する骨髄異形成症候群の1例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松原悦子、山之内純、東太地、藤原弘、薬師神芳洋、羽藤高明、安川正貴
  • 学会等名: 第111回日本内科学会四国地方会
  • 発表場所: 松山
  • 年月日: 2014-11-30
• [学会発表] The incidence of infections in hematologic patients with transfusional iron overload (2014)
  • 著者名/発表者名: 松原悦子、山之内純、東太地、藤原弘、薬師神芳洋、羽藤高明、安川正貴
  • 学会等名: 第76回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2014-11-02
• [学会発表] デフェラシロクスによる鉄キレート療法は致死的感染症および真菌症の発生を抑制する (2014)
  • 著者名/発表者名: 松原悦子、山之内純、薬師神芳洋、長谷川均、安川正貴
  • 学会等名: 第88回日本感染症学会学術講演会 第62回日本化学療法学会総会 合同学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2014-06-20
• [学会発表] Evaluation of the Predictive Factors of MDS Patients Treated with Azacitidine (2014)
  • 著者名/発表者名: Etsuko Matsubara, Jun Yamanouchi, Taichi Azuma, Hiroshi Fujiwara, Yoshihiro Yakushijin, Takaaki Hato, Masaki Yasukawa
  • 学会等名: The 5th JSH International Symposium 2014
  • 発表場所: Hamamatsu, Japan
  • 年月日: 2014-05-24 – 2014-05-25
• [学会発表] 骨髄異形成症候群患者におけるアザシチジン治療の予後予測因子に関する解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松原悦子、谷本一史、山之内純、東太地、藤原弘、薬師神芳洋、羽藤高明、安川正貴
  • 学会等名: 第111回日本内科学会講演会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-04-13
• [学会発表] 神経分化誘導因子ZFP521は海馬歯状回の形成と個体の行動に関わりがある
  • 著者名/発表者名: 大久保信孝、赤沢里瑛、土居千晃、平田香穂里、青戸守、鈴木洋司、松原悦子、山之内純、酒井郁也、松田正司、安川正貴、満田憲昭
  • 学会等名: 第65回日本生理学会中国四国地方会
  • 発表場所: 岡山県川崎市
• [学会発表] アザシチジンで治療をしたMDS患者におけるrevised IPSSと予後の関係
  • 著者名/発表者名: 松原悦子、東太地、小林慎治、山之内純、成見弘、藤原弘、薬師神芳洋、羽藤高明、安川正貴
  • 学会等名: 第75回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 北海道札幌市