研究課題
若手研究(B)
本研究では山椒由来抗アレルギー物質を特定し、その作用機序を解明することを目的とした。ラット好塩基球性白血病細胞株RBL-2H3を用い、抗原刺激によって惹起される化学伝達物質遊離（脱顆粒）反応を抑制する作用を指標として山椒抽出物のスクリーニングを行った。その結果、脱顆粒反応を抑制する山椒由来化合物2種を単離・同定した。これらの化合物は脱顆粒に関与する細胞内Ca2+濃度の上昇を抑制した。また、顆粒の細胞膜への遊走に関わるFynのリン酸化、細胞内Ca2+濃度上昇に関与するLynのリン酸化の抑制に関与することが明らかとなった。さらに、これらの化合物は脱顆粒の際に生じる膜ラッフリングも抑制した。
すべて 2015
すべて 学会発表 (2件)
