本課題研究では、代表民主制において市民の小さな結託が選挙におよぼす影響を理論的に明らかにした。私たちは選挙の際、自分が選挙の決定権を握る確率を考えながらではなく、市民同士の横のつながりを意識して投票している。そこで、横のつながりを市民同士の小さな政治的結託と考え、これが候補者決定過程にどう影響するのかについて明らかにした。また、2大政党がどのように形成されるのかについて、結託した市民の移動によってこれを説明する共同研究を完成させた。これはこの研究の元になっている。さらに間接選挙が重層的になった場合、結果が単層の選挙と比較してどう変わるのかについて、この研究と関連する別の共同研究を完成させた。
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