研究課題
若手研究(B)
死因究明には解剖が必要であるが、日本の解剖率は先進国の中で最低レベルである。救急病院の心肺停止症例を対象に死後画像が死因究明に有用であるかを検討した。死後CTは外傷性変化や出血性病変に有用であったが、虚血性病変や感染症には有用ではなかった。死後CTが治療効果判定目的で施行される一面もあった。検査等が全く施行されずに死亡診断書、死体検案書が作成された症例が多く、正確な死因究明が行われていなかった。医療事故調査制度の施行により死後画像が重要視され、正確な死因究明のために解剖率上昇はもちろんのこと、死後画像の普及とそれを補う補助検査の確立が急務であると考えられる。
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