研究成果の概要 |
窒素源枯渇で誘導された分裂酵母G0期細胞のテロメアDNA長は,窒素源枯渇後20日までは増殖細胞と同程度に維持されていた。窒素源枯渇後1日目のシェルタリン構成因子のテロメア局在を検討したところ,Pot1, Tpz1, Taz1の局在量に変化はなかったが,Rap1, Poz1, Ccq1のテロメア結合量は,増殖細胞に比べG0細胞で増加していた。このことからG0細胞では増殖細胞よりテロメアは凝縮している可能性が考えられた。しかしG0期特異的にシェルタリン構成因子をシャットオフしても生存率に影響はなかったことから,シェルタリン構成因子はG0期のテロメアDNAの維持に必須ではないことが示唆された。
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