研究課題
若手研究(B)
ヘム (鉄ポルフィリン錯体) は、ほぼ全ての生物が生命維持に利用する化合物であるにも関わらず、その生体内輸送メカニズムは未解明であった。本研究では、線虫のヘム輸送に関わる新規な2種類のタンパク質HRG-3とHRG-4の調製法を確立し、各種分光測定や結晶化、ならびにヘム生合成欠損酵母を用いた機能解析を行うことにより、ヘム輸送メカニズムについて検討した。その結果、細胞間ヘムシャペロンと推定されたHRG-3は2量体あたり1分子のヘムを結合し6量体でヘムを輸送すること、腸管細胞の形質膜に局在するヘムトランスポーターHRG-4はポルフィリン環との相互作用によりヘムを輸送することなどを明らかにした。
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