研究成果の概要 |
Sパルミトイル化は可逆的な翻訳後修飾の一つで、蛋白質の形質膜発現、空間的分布、相互作用や機能的活性を調節する。そこで、様々な細胞機能に関与するTRPチャネルのSパルミトイル化を検討した。パルミトイル化酵素阻害剤2BPはHEK293T細胞に発現させたTRPM8, TRPA1, TRPV2のチャネル活性を変化させた。また、パルミトイル化酵素DHHC7を共発現させると、TRPM8, TRPA1のチャネル活性が増大した。一方、脱パルミトイル化剤NtBHAと2BP処置でマウス感覚神経のTRPM8, TRPA1活性は減弱した。Sパルミトイル化は複数のTRPチャネル発現を制御することが分かった。
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