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墨における煤・膠間相互作用解明ならびに中国伝統的製法再現による松煙煤の性状体系化

研究課題

研究課題/領域番号 25882016
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 文化財科学・博物館学
研究機関東京藝術大学

研究代表者

宇高 健太郎  東京藝術大学, その他の研究科, 研究員 (30704671)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2014年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード墨 / 煤 / 膠 / 水墨画
研究概要

古典的中国式松煙煤の近似再現実験について、原料松材を確保し下処理を進めた。また実験設備の設計と用地確保を行い、燃焼用炉及び基礎構造体など設備材料の製造と確保を進めた。また比較試料として各種煤及び墨の確保と分析を進めた。平成26年度に当該実験設備を完成させ、各条件下で再現実験を行う予定である。
各種膠及び煤の定量的混練実験を行い、墨の製造条件と使用時の滲みの拡散性、分散安定性について体系化を進めた。その結果、原料混練処理強度と滲みの拡散性に一定の関連が認められることを確認した。また原料混練処理条件を変えた各種墨試料について使用時の滲みにおけるアミノ酸偏在箇所同定を行ったところ、処理高負荷化に伴い原料間重合化が漸次進行することを示唆する結果が得られた。
『墨経』(伝晁貫之、宋代)及び『墨譜』(李孝美(伯揚)、宋代)に遺される膠製造方法概略を参考とし、鹿角及び鯉鱗を用いて過年度研究で網羅しきれていなかった骨質原料由来膠の製造を行った。その結果、過年度研究で扱った皮質原料由来試料と比して骨質原料由来試料は長い抽出時間を要し、また延べ抽出時間と物理化学的諸特性の関連傾向がやや異なることが分かった。これらは総じて油脂分が非常に少なく、特に延べ抽出時間に対して粘度が低い傾向にあった。古典的技術の再現によって、近代以降一般的であった和膠には全く見られなかった水準の、極めて清澄かつ高い接着力と低い凝固点を兼ね備えた薬品不使用膠を製造可能であることが分かった。平成26年度以降、これらの墨等における用途適性を検証する予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 膠製造における諸条件と製品の性状の関連(5)2014

    • 著者名/発表者名
      宇高健太郎
    • 学会等名
      文化財保存修復学会第36回大会
    • 発表場所
      明治大学
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 墨の概要および伊藤若冲紙本墨画の使用材料について2013

    • 著者名/発表者名
      宇高健太郎
    • 学会等名
      第21回和紙文化講演会
    • 発表場所
      東京芸術大学
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2013-09-12   更新日: 2019-07-29  

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