研究課題/領域番号 |
25882028
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
|
研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
佐々木 尚子 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 研究員 (50425427)
|
研究期間 (年度) |
2013-08-30 – 2015-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
|
配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 植生史 / 植生変化 / 古代製鉄 / 完新世 / 火事史 / 花粉分析 / 微粒炭分析 / 人為の影響 / 古代製塩 |
研究成果の概要 |
中国山地は、たたら製鉄をはじめとする様々な人間活動に森林資源を供給してきた。岡山県真庭市および島根県飯南町で採取した堆積物の分析から、当地域では、約2000年前にはすでに、スギが優占するものの、落葉ナラ類、クリやアカマツをともなう二次林的な森林が成立していたことが明らかになった。中世頃には微粒炭の増加とともにスギが減少し、イネ科やヨモギ属などの陽性草本やアカマツ、ナラ類が増加した。周辺には古代~近世の製鉄遺跡が分布するが、とくに中世以降に、製鉄用燃料あるいは製鉄に携わる人々の生活燃料として森林が伐採され、二次林や草原が広がったことが明らかになった。
|