研究課題/領域番号 |
25884029
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
松村 恵里 金沢大学, 国際文化資源学研究センター, 特任助教 (10711921)
|
研究期間 (年度) |
2013-08-30 – 2015-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 宗教性 / 伝統性 / 儀礼 / 製作者 / モノ / 伝統 |
研究成果の概要 |
本研究が対象とする寺院掛布製作現場では、布が実質的な儀礼的機能を喪失している一方で、製作物の実用化と技術・デザインの合理化が進行している。増加する製作者たちの技術レベルが下方向に広がるなか、代替的な価値観の一つとして「宗教性」が見直されるようになり、実用布製作においても地域的な特色として外部に向けて発信されるようになった。 では、儀礼性を有しない布が孕む宗教性とはどういうものか。それは、製作者にとっては「俗」であるよりも「聖」に近い者であることを表すと同時に、経済性が優位にたちつつある中で、俗性を払拭し聖性を取り戻す事ができる「浄化作用」を発揮する機能を果たし始めた付加価値であるといえる。
|