数学科と理科を総合した教材としてデジタルコンテンツを作成し,これを用いた実践授業を実施した。扱った学習単元は力の合成・分解である。実践授業は小,中,高等学校で実施した。実践授業のための学習指導案は授業実施校の先生方と検討した。小学校や中学校では導入で綱引きの実演を見せ,その上でばねばかりを用いた力のつり合いの実験を実施した。その結果,小学校でも力の合成・分解の学習が可能であることが明らかになった。高等学校では実験のプロセスをデジタルコンテンツで理解させた上で三角比やベクトルの学習とも関連させた学習を実施した。教科を横断した学習指導は,高等学校の学習においても有効に機能することが明らかになった。
|