本年度は、主に2つの研究内容に取り組んだ。1つは、横浜市の民営化ならびにその手法であるPFI(Private Finance Initiative)方式導入の背景、現状、効果そして課題である。2つめは、横浜市下水道局改良土PFI事業に関する事例研究である。 1つめは、横浜市の民営化過程やPFI事業について概説的に分析した。そこでは、事業形態や方式に対して改善の必要性が見受けられる。2つめは、中期的には安定した経営が確認された。とりわけ、行政では難しい事業者の技術の導入そして本事業から製造された改良土の販売ならびにまだ全体のごく一部であるが新たな市場の開拓等の成果が見受けられる。
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