研究課題/領域番号 |
25889037
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機材料・物性
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山本 隆文 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80650639)
|
研究期間 (年度) |
2013-08-30 – 2015-03-31
|
研究課題ステータス |
採択後辞退 (2014年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 平面四配位 / 鉄酸化物 / 高圧 / 電荷移動転移 |
研究概要 |
本研究では、元素置換などによって平面四配位鉄酸化物を強磁性体・金属化することを目的とした研究である。代表者は申請書に掲げるSrFeO2のSrサイトを希土類元素で置換を行った。Nd,Sm,Ho置換SrFeO2では、得られた試料の組成が(Sr1-xLnx)Fe2+O2+x/2のようになり、余剰の酸素が希土類を置換した分だけ無限層の層間に挿入されていることが分かった。これにより、期待したようなキャリアドープはできていないことが分かった。またEu置換体においては余剰酸素はなかったもののEuが三価でなく二価で固溶することによってやはり絶縁体となった。(Sr2+0.7Eu2+0.3)Fe2+O2に高圧をかけるとEu2+からFe2+へ電荷移動を起こし、鉄の価数が1.7価(一価と二価の混合原子価)となることが分かってきた。またこの時室温付近で強磁性の金属となった。Euを固溶していないSrFeO2も高圧下で金属強磁性化するが、SrFeO2だと金属強磁性化する転移圧力が33GPaであったのに対してEu30%置換体では大幅に下がり15GPaとなった。このことは平面四配位鉄酸化物の金属化と強磁性化を常圧で実現するうえで重要なステップとなると考えられる。また計画書に示すようにSrFeO2へのアルカリ金属置換と4d,5d遷移金属置換にもトライしたが、現時点では目的の平面四配位鉄酸化物の合成成功には至っていない。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|