研究課題
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遺伝的多様性を少数の系統で評価できるコアコレクションを用いてダイズの種子中セシウム濃度の調査を行ったところ、系統間に変異が認められた。セシウムは同族元素であるカリウムの輸送経路を介して植物体に蓄積すると考えられているが、両元素の種子中濃度の間には明確な関連性は認められなかった。また、単一の圃場で3年間栽培した種子の分析結果に基づいてセシウム低蓄積・高蓄積系統候補を選抜したところ、これらの系統のセシウム蓄積性の特徴は、他の圃場においても安定的に再現された。以上の結果から、ダイズの遺伝資源内には種子中セシウム濃度に関する遺伝的な多様性が存在すると考えられ、低蓄積品種育成への利用が期待される。
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