上皮間葉転換を標的とした卵巣癌の浸潤、腹膜播種機構の解明と複合的治療の開発

• 研究課題/領域番号: 25893093
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 産婦人科学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 関谷 龍一郎 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (40712352)
• 研究期間 (年度): 2013-08-30 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: PLAGL2 / 卵巣癌 / RhoA / Rac1 / 転移 / Rho / Rac / 上皮間葉転換 / 腹膜播種

研究成果の概要

PLAGL2(Pleimorphic adenoma gene like-2)は卵巣癌で発現が見られる転写因子である。今回卵巣癌におけるPLAGL2の機能解析を行った。卵巣癌細胞においてPLAGL2を抑制させると細胞骨格および細胞遊走能に変化を認めることが分かった。この変化はアクチン骨格の構成に必要なRhoA、Rac1などのRho GTPaseの活性が関与していることが示唆され、特に細胞骨格にはRhoA、細胞遊走にはRac1が強く関与していた。また、Rac1の変化にはRacに特異的なGTPae結合タンパクであるCHN1（chimerin1）も関与していることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] PLAGL2 regulates actin cytoskeletal architecture and cell migration. (2014)
  • 著者名/発表者名: Sekiya R, Maeda M, Yuan H, Asano E, Hyodo T, Hasegawa H, Ito S, Shibata K, Hamaguchi M, Kikkawa F, Kajiyama H, Senga T.
  • 雑誌名: Carcinogenesis 巻: 35 号: 9 ページ: 1993-2001
  • DOI: 10.1093/carcin/bgu081
  • 査読あり
• [雑誌論文] Survival benefit of taxane plus platinum in recurrent ovarian cancer with non-clear cell, non-mucinous histology. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kajiyama H, Shibata K, Mizuno M, Umezu T, Suzuki S, Sekiya R, Niimi K, Mitsui H, Yamamoto E, Kawai M, Nagasaka T, Kikkawa F.
  • 雑誌名: J Gynecol Oncol. 巻: 25 号: 1 ページ: 43-50
  • DOI: 10.3802/jgo.2014.25.1.43
  • 査読あり
• [学会発表] PLAGL2 regulates actin cytoskeleton architecture and cell migration (2014)
  • 著者名/発表者名: 関谷龍一郎
  • 学会等名: 15TH BIENNIAL MEETING OF THE INTERNATIONAL GYNECOLOGIC CANCER SOCIETY
  • 発表場所: Melbourne,Australia
  • 年月日: 2014-11-08 – 2014-11-11
• [学会発表] PLAGL2 regulates cell migration and actin cytoskeleton organization (2014)
  • 著者名/発表者名: 関谷龍一郎
  • 学会等名: 第73回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜 神奈川県横浜市西区みなとみらい
  • 年月日: 2014-09-25 – 2014-09-27
• [学会発表] PLAGL2はアクチン細胞骨格の構築と細胞遊走を制御する (2014)
  • 著者名/発表者名: 関谷龍一郎
  • 学会等名: 第56回日本婦人科腫瘍学会学術講演会
  • 発表場所: 栃木県総合文化センター 栃木県宇都宮市本町
  • 年月日: 2014-07-17 – 2014-07-19
• [学会発表] PLAGL2 regulates actin cytoskeleton organization and cell migration (2014)
  • 著者名/発表者名: 関谷龍一郎
  • 学会等名: 第66回日本産婦人科学会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム 東京都千代田区丸の内
  • 年月日: 2014-04-18 – 2014-04-20
• [学会発表] PLAGL2は卵巣癌細胞においてアクチン骨格の構成と細胞遊走に関与する
  • 著者名/発表者名: 関谷 龍一郎
  • 学会等名: 第66回日本産科婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム（東京都千代田区）