• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

認知的スピードバンプを実装した実験用ワークシートの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 25909032
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教科教育学Ⅱ(理科系)
研究機関上越市立春日小学校

研究代表者

中村 直貴  上越市立春日小学校, 教諭

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
2013年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード実験 / ワークシート / PASS評定尺度
研究概要

理科実験中のメタ認知的活動は重要視されている。そこで, 理科実験中の学習者が活動の途中でそのスピードを落としたり立ち止まったりして過去を振り返る(メタ認知する)ためのチェック項目を実装したワークシートを開発し, 実践を行った。ワークシートの開発に当たっては, チェック項目に思考活動を活性かさせるためにメタ認知的活動の基と考えられているメタ認知的知識を含むようにした。チェック項目があることによって, 学習者の何がどのように変わったのかを明らかにするために, 学習者のワークシートの記録や質問紙調査, 実験活動中の様子について分析を行った。
その結果, 中学生を対象にした実践では, チェック項目付きワークシートを用いることで, 理科実験中の77.4%の生徒のメタ認知的活動をサポートすることができた。また, 学習者自身もそれらを意識していることが確認できた。さらに, ワークシートの改善点を明らかにするために, うまく活用できなかった生徒について, 人間がどのように考え, 学習し, 問題を解決するかを説明するために用いられる概念(認知処理過程)であるPASS理論の考えをもとに分析したところ, 課題を達成するのに必要な準備を工夫したりそれをうまく使ったりする(プランニング), 問題を解決するために手順通りに行う(継次処理), 競合する刺激に対する反応を抑制する一方で選択的に注意を向ける(注意), 読解スキル(同時処理)などの認知処理過程をうまく用いられないことによりチェック項目を活用できず, メタ認知のサポートを十分に受けられない生徒がいることも示唆された。より多くの学習者のメタ認知をサポートするには, 活動に関連付けやすい内容にすることでプランニングの負担を減らすなど, 学習者の認知処理過程に配慮する必要がある。

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] メタ認知をサポートする実験用ワークシートの活用に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      中村直貴 桐生徹 久保田善彦
    • 雑誌名

      上越教育大学教職大学院研究紀要

      巻: 1 ページ: 35-44

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 認知的スピードバンプを実装した実験用ワークシートの活用に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      中村直貴 桐生徹 久保田善彦
    • 学会等名
      臨床教科教育学会
    • 発表場所
      上越教育大学
    • 年月日
      2014-01-11
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [備考] 上越教育大学リポジトリ上越教育大学教職大学院研究紀要第1巻

    • URL

      http://repository.lib.juen.ac.jp/dspace/handle/10513/2291

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

URL: 

公開日: 2013-05-15   更新日: 2020-05-15  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi