研究概要 |
①タブレット端末を無線LANで使える環境に置き自由にSNSに書き込ませる。 グループに1台ずつタブレット端末を与え, 校内の無線LAN環境を使って, SNSにアクセスさせた。SNSでは, 子どもたちだけの書き込みではなく, 和歌山大学の学生を中心にした大人も閲覧し, 子どもたちの学習を支えることができた。子どもたちの理科の疑問や課題を解決させるためのサポートをしたり, 不適切な表現を改めたりすることも行ったが, 十分な交流はできなかった。http://www.kidscomnet.jp/は, 和歌山大学の豊田先生が運営されているサイトである。(SNSとは, 人と人とのつながりを促進・サポートする, コミュニティ型のWebサイトのことである。) ②タブレット端末のカメラ機能を活用して野外観察や実験の記録化を行う。 数グループに1台ずつのタブレット端末環境が整い, 内蔵のカメラを使うことでこれまでは実験・観察をしていたグループ4人だけで共有していた実験結果, 観察記録をクラス全体で共有させることができた。5年生理科「流れる水のはたらき」において, 砂場で各々のグループが山を作り, 如雨露で水を頂上から流し, 水が土を侵食する働きを観察し, その実験の様子を写真と動画で撮影した。グループごとにバラバラに観察している子どもたちが学んだことを後から教室で話し合い, 共有することができた。それぞれの班が自由に活動することができるようになり, 自分たちの興味・関心によって実験・観察を行うことができた。 ③タブレット端末付のカメラを活用した授業の改善 教室にある大型ディスプレイと実物投影機を活用した授業に, タブレット端末を加えることで, より視覚的に考えをまとめ, 整理することができる。子どもたちの考えが更新されていることもイメージ図等でみとることが可能になった。
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