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佐倉市手繰川流域の都市部に涵養域を持つ地下水中の窒素汚染負荷年代と原因

研究課題

研究課題/領域番号 25916008
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 地球惑星科学
研究機関一財千葉県環境財団

研究代表者

田村 嘉之  一般財団法人千葉県環境財団, 会社員

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2013年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード硝酸性窒素 / 地下水年代測定 / 窒素汚染
研究概要

1. 研究目的
本研究では、佐倉市下志津地区に分布している湧水や井戸水における窒素汚染の現状について、主たる要因を窒素同位体分析や土地利用状況の履歴等により解明すること、地下水年代測定(トリチウム法など)を実施し、対象地域で認められる窒素汚染負荷が生じた時期を解明することを目的とした。
2. 研究方法
①調査地点は、NPO法人水環境研究所の調査で把握している湧水3地点及び民家井戸2地点を選定した。②選定した湧水周辺部及び涵養域となる台地部での土地利用状況調査、調査地点5箇所で簡易水質測定(電気伝導率、pH、水温、酸化還元電位など)、室内水質分析(窒素同位体、主要イオン8項目)及び汚染負荷時期を推定するための地下水年代測定を実施した。③これらの結果より、窒素汚染原因及び負荷時期について考察を行った。
3. 研究成果
標高10m前後の低地部と標高25m程度の台地部との境界部に分布している湧水3地点の窒素同位体値は6.4~9.7δ15N-Air(‰)の範囲内、台地部に位置する民家井戸では7.5~7.9δ15N-Air (0/00)で同程度であった。この数値は、一般的に有機物施用土壌、畑地での施肥由来に起因すると推定され、現在の台地部での土地利用状況が主に宅地、畑地であることと一致していることが判明した。このうち、民家井戸2箇所及びそれらの地下水流動方向の下流側に位置する湧水1箇所において地下水年代(トリチウム、六フッ化硫黄)を測定した結果、宙水と想定される民家井戸の地下水は2007年に涵養、第一帯水層と想定される民家井戸の地下水は60年より古いことが判明した。以上のことから、対象地では降雨により浸透した水は深度5~6mにある宙水までおよそ6年程度、宙水から第一帯水層まで60年以上時間を要することが判明した。また、第一帯水層の地下水及び湧水は六フッ化硫黄濃度が通常よりも高い濃度で検出されたことから、60年よりも若い年代の降水による影響を大きく受けていることも判明した。

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 北総地域における硝酸性窒素汚染の現状2013

    • 著者名/発表者名
      田村嘉之・岩井久美子・NPO法人水環境研究所
    • 学会等名
      一般社団法人日本地質学会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2013-09-14
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2013-05-15   更新日: 2019-07-29  

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