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海浜変形における海浜植生の影響

研究課題

研究課題/領域番号 25920005
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 工学Ⅲ(土木・建築工学系)
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

片岡 三枝子  豊橋技術科学大学, 研究協力課, 技術専門職員

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2013年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード海浜植生 / 海浜地形 / 表浜海岸
研究概要

愛知県表浜海岸を対象に, 海浜地形などの砂浜環境の変化が海浜植生の生育にどのように影響するかについて明らかにすることを目的とし, 2013年4月~12月にかけて地形測量や土壌塩分測定や含水比の計測等の現地調査を実施し, 以下の結果を得た.
・週1回の頻度で水準測量を行った. その結果, 海浜植生が安定して生育できる条件は, 汀線距離が80m以上, 標高4m以上である.
・GNSS測量を7月と11月に行った. 9~10月にかけて複数の台風が通過したため, 海浜地形は大きく変化し, 約20%の土砂量が減少した. また, 台風の影響で砂浜が侵食されたため植生ラインが大きく後退した.
・月1回の頻度で植生の写真撮影とハンディGPSを用いて植生ラインの位置を記録した. その結果, 植生は5~7月に繁茂のピークを迎え, 8月になると地表面温度の上昇による影響と考えられる枯死が目立ち始める. 海浜植生の生育範囲は標高の低い海側へは広がり難く, 標高4m以上のエリアの生育密度が高くなる傾向がみられた.
・海浜植生が生育しているエリアの含水比を計測した結果, 平均含水比は3%と低く, 汀線へ近づくほど高くなった。
・砂の粒度分布を分析したところ, 海浜植生が繁茂するエリアの砂の中央粒径(D_50)は0.32mmで, 波打ち際に近づくとその平均粒径は0.35mmと徐々に粗くなる傾向を示した.
・土壌塩分計を用いて塩分濃度(分解能0.01%)を計測した. 計測の結果, 海浜植生が繁茂しているエリアにおいて塩分は検出されず, 海浜植物はかなり低濃度の塩分環境下に生育していることが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 表浜海岸エコ・コースト事業地における地形変化と海浜植生に関する現地調査2014

    • 著者名/発表者名
      片岡三枝子
    • 学会等名
      土木学会中部支部研究発表会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2014-03-07
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2013-05-15   更新日: 2020-05-15  

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