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「目で見える微生物」を用いた高等学校用生物実験教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25925006
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 農学・水産学
研究機関国立大学法人東京海洋大学

研究代表者

日比 香子  国立大学法人東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 博士研究員

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2013年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード免疫磁性ビーズ / 抗原抗体反応 / 滅菌操作
研究概要

本研究は, 微生物と免疫磁性ビーズを反応させることによって創り出す「目で見える微生物」を創出することにより, 微生物の滅菌過程や生体の免疫反応等を学ぶことができる教材の開発を目的とする.
今回使用する微生物は食品分野で用いられる乳酸菌や酵母菌を使用し, これらの微生物に対する抗体もウサギから作製した. 磁性ビーズは自ら作製し, 作製した磁性ビーズにターゲットとなる微生物に対する抗血清を添加して免疫磁性ビーズを調製した.
この免疫磁性ビーズを教材として使用し2つの実験を試みた. 1つはエタノールによる滅菌効果の目視による確認, またもう1つは抗原抗体反応の目視による確認である. まず1つめは調製された磁性ビーズを乳酸菌と結合させた状態で, 濃度の違うエタノールに浸漬させ, 磁力により乳酸菌のみを取り出し, 寒天培地にて培養した. 大学の研究室でこの実験を行ったところは70%のエタノール濃度が一番滅菌効果に優れていた. 実際に都立高校の授業で高校生に同様の実験をさせたところ, エタノール濃度による細かな違いは出てこなかったが, エタノールによる滅菌効果は確認できた.
さらもう2つめの抗原抗体反応を目視させる実験では, 酵母菌の抗体と乳酸菌の抗体をあらかじめガラスに塗布し固層化させ, 乳酸菌と結合した磁性ビーズをその上に滴下した. 15分後磁石を近づけると反応していない磁性ビーズは引き寄せられた. ガラス上に残っている磁性ビーズは, 乳酸菌の抗体が塗布された上に集中してあったことから抗原抗体反応にて結合されていることが目視できた. 高等学校で実際に実験を行ったところ, 抗原抗体反応を目視で確認できた.
高等学校の授業のあと, アンケートを書いてもらった. このキットを用いた実験はおおよそ高校生には好評であったが, インパクトがないという意見もあった.

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書

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公開日: 2013-05-15   更新日: 2019-07-29  

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