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脂肪乳剤投与と血中トリグリセライド値との関連性および採血時間に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 25926013
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅰ
研究機関金沢市立病院

研究代表者

東 敬一朗  金沢市立病院, 薬剤室, 薬剤師

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
2013年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード脂肪乳剤 / 血清TG値 / 採血時間
研究概要

脂肪乳剤の投与速度と, 採血タイミング, そして血清TG値との関連性を検討した.
同意が取得でき, 研究の対象となった症例は11例(男性9例, 女性2例. 平均年齢75.4歳)であった. 脂肪乳剤の投与速度と血清TG値の間の相関については, 通常の朝採血と投与終了時採血のいずれのポイントにおいても明らかな相関性は認められなかった(相関係数r=0.023, 0.12). 脂肪乳剤投与による血清TG値の上昇(投与終了時の血清TG値と朝採血の血清TG値との差)についても, 投与速度との間には明らかな相関性は認められなかった(r=0.14). 通常の朝採血から得られた血清TG値の平均は65.5±31.0㎎/dLであり, 脂肪乳剤の投与速度に関わらず当院の基準値(150㎎/dL未満)を超えた例はなかった. 通常の朝採血時の血清TG値については過去2年間のカルテ情報による後ろ向き調査(対象50例)も行ったが, 同様の結果であった. 一方, 投与終了時採血から得られた血清TG値の平均は133.1±65.0㎎/dLで, 11例中5例で基準値を超えており, そのすべての例で脂肪乳剤の投与速度は上限である0.1g/㎏/hrを超えていた. なお, 対象の11例中10例で脂肪乳剤の投与速度の上限を超えた速度で投与されていた.
認知症や状態不良により直接本人から同意を得られないだけでなく, 予定家族の面会もない例が多かったことから症例数よりも対象症例数が少なくなった.
投与終了時の採血から得られる血清TG値と脂肪乳剤の投与速度との関連性については明らかにすることはできなかったが, 通常の朝の採血から得られる血清TG値は脂肪乳剤投与時の安全性の指標にはなりえないことが明らかとなった, 更に症例数を増やし, 血清TG値が脂肪乳剤投与時の安全性の指標となりうる採血タイミングを明らかにしていきたい.

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書

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公開日: 2013-05-15   更新日: 2020-05-15  

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