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がん樹状細胞ワクチン療法における効果予測因子としての血清中sCD40Lの検討

研究課題

研究課題/領域番号 25931038
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 臨床医学
研究機関信州大学

研究代表者

樋口 由美子  信州大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2013年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードsCD40L / 樹状細胞ワクチン療法
研究概要

1)PlatinumELISA (eBioscience)にて血清中sCD40Lを測定した。健常人末梢血を長時間放置後に分離した血清ではsCD40L値は平均で5.8倍上昇したことから、採取後速やかに遠心分離した血清で測定する必要があるとわかった。そのため、計画していた過去の患者での検討は、検体採取状況が確認できなかったことから、施行しないこととした。従って以下の検討は速やかに遠心分離した血清を用いて行った。
2)樹状細胞療法を受けた患者18名において、ワクチン投与前とワクチン7回目投与後に採血した血清でのsCD40Lを測定した。投与前血清中sCD40Lは平均4.64ng/ml、投与後は平均4.00ng/mlであり、投与前後の血清中sCD40L値には有意差は認められなかった(t=0.297)。
3)Tetramer解析による抗原特異的T細胞の割合とsCD40L値について検討した。ワクチン投与前後の患者末梢血単核球を用いて、CD3陽性かつCD8陽性のWT1^*2402抗原に特異的なT細胞(tetramer陽性細胞)をフローサイトメトリーにて検出した。
①Tetramer陽性群(n=11)でのDCワクチン投与前後でのsCD40L値は、投与前の平均が4.96ng/ml、投与後が4.12ng/mlであり、投与前後で有意差は認められなかった(t=0.376)。
②Tetramer陰性群(n=7)でのDCワクチン投与前後でのsCD40L値は、投与前の平均が4.71ng/ml、投与後が3.91ng/mlであり、投与前後で有意差は認められなかった(t=0.234)。
4)sCD40L値と、各種マーカーとの相関はCA125 (Pearsonの相関係数r=-0.04)、CA19-9 (r=-0.28)、CA15-3 (r=0.39)、制御性T細胞の割合(r=-0.12)であり、相関は認められなかった。
以上より、血清中sCD40L値と樹状細胞ワクチン投与による抗腫瘍効果との間には関係性は認められず、樹状細胞ワクチンの効果予測因子とはなり得ないことがわかった。

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書

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公開日: 2013-05-15   更新日: 2019-07-29  

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