心不全患者での臨床転帰に関連する便秘薬の種類を特定するため、疫学レセプトデータベースとして知られるJMDC Claims Databaseから心不全患者を抽出し、各種便秘薬が生存期間に及ぼす影響を評価する。次に心不全患者において慢性便秘症および各種便秘薬の使用が腸内細菌叢および心機能に及ぼす影響を明らかにするために、心不全モデルマウスを用いて検討する。心不全モデルマウスは、マウスにイソプロテレノールを7日間連日投与し、交感神経系が過剰活性させることで心機能低下を誘発し作製する。本モデルマウスでは交感神経優位型の便秘症を併発するため、心電図検査、心臓の超音波検査による心臓機能評価を行う。
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