制度化と断片化の東南アジア宗教論－ポスト重層信仰論の新モデル構築の試み－

• 研究課題/領域番号: 25H00512
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 片岡 樹 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (10513517)
• 研究分担者: 佐々木 拓雄 久留米大学, 法学部, 教授 (10461469) ; 小島 敬裕 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (10586382) ; 師田 史子 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教 (10978761) ; 小林 知 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (20452287) ; 津村 文彦 名城大学, 外国語学部, 教授 (40363882) ; 東 賢太朗 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (40438320) ; 西田 昌之 東北学院大学, 教養教育センター, 講師 (40636809) ; 村上 忠良 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (50334016) ; 下條 尚志 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (50762267) ; 西 直美 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (50822889) ; 加藤 久美子 上智大学, 総合グローバル学部, 研究員 (50909166) ; 西川 慧 石巻専修大学, 人間学部, 准教授 (50937927)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 46,280千円 (直接経費: 35,600千円、間接経費: 10,680千円); 2025年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
• キーワード: 東南アジア / 宗教 / 制度化 / 断片化 / 教団

研究開始時の研究の概要

本研究は現代東南アジアの宗教の動態を、宗教の制度化と断片化との相互作用という視点から明らかにすることをめざすものである。そうした動態を明らかにすべく、既存教団による周辺的要素の取り込みないし排除（制度化）と、それに逆行する現象としての教団的宗教の断片化という二つの力学に着目する。東南アジアは宗教面からみた場合、大陸部仏教圏、島嶼部イスラム圏、島嶼部キリスト教圏の三つに大別される。そのそれぞれにおいて、制度化と断片化の力学がどう作用し、そこにどのような共通点があるかを明らかにすることで、本研究では近代化とポストモダン状況が同時に稼働する現代東南アジア宗教の新たなモデルの提示を試みる。