核子多体系におけるアルファ凝縮現象の探索と低密度核物質の物性解明

• 研究課題/領域番号: 25H00643
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 中区分15:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 川畑 貴裕 大阪大学, 大学院理学研究科, 教授 (80359645)
• 研究分担者: 古野 達也 大阪大学, 大学院理学研究科, 助教 (30876363) ; 足立 智 東北大学, 先端量子ビーム科学研究センター, 助教 (60838126)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 46,150千円 (直接経費: 35,500千円、間接経費: 10,650千円); 2025年度: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
• キーワード: アルファ凝縮状態 / アルファ非弾性散乱 / シリコン検出器 / 時間射影型検出器

研究開始時の研究の概要

本研究は、原子核における低密度状態「アルファ凝縮状態」を探索し、低密度な核物質の物性についての知見を得ることを目的とする。アルファ凝縮状態は、すべてのアルファクラスターが最低エネルギー軌道を占有している状態である。そこで本研究では、アルファ非弾性散乱と励起状態からの崩壊粒子の同時計測、および、アクティブ標的 Time Projection Chamber を用いた重イオン散乱測定という2つの相補的な手法を用いてアルファ凝縮状態の系統的な探索を行い、アルファ凝縮現象が核子多体系に内含される本質的な性質であることを確立する。