研究課題
基盤研究(A)
本研究は「省エネルギー」の立場で従来とは異なった(生物機能に基づいた)発想により、省エネルギー・環境調和型の革新的スピン材料を開発し、それを用いた環境熱ゆらぎ誘起確率共鳴スピン波デバイスの創製を目標としている。革新的低消費電力スピン材料として、情報伝達・処理に電子の輸送を伴わずジュール熱損失が回避可能な、スピン角運動量(スピン波)伝搬特性の良い材料を用いる。生体ゆらぎに学ぶことで、従来厄介者であった“環境中の熱ゆらぎ”を外部エネルギー源と捉えて積極的に活用出来る常温動作可能なスピンゆらぎ材料創製、そして環境熱ゆらぎに触発される確率共鳴原理に基づくスピン波デバイスを開発する。