姉妹染色分体間接着の包括的試験管内再構成研究

• 研究課題/領域番号: 25H00980
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
• 研究機関: 国立遺伝学研究所
• 研究代表者: 村山 泰斗 国立遺伝学研究所, 遺伝メカニズム研究系, 准教授 (60531663)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 46,280千円 (直接経費: 35,600千円、間接経費: 10,680千円); 2025年度: 15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
• キーワード: 染色体 / 姉妹染色分体間接着 / コヒーシン / DNA複製 / 試験管内再構成

研究開始時の研究の概要

DNA複製により倍化した染色体は、コヒーシンによって束ねられ接着する。この姉妹染色分体間接着と呼ばれる構造体は、真核生物の細胞分裂において染色体の正確な分配に必須である。コヒーシンはリング構造のATPase複合体であり、リング内にDNAを取り込むトポロジカル結合を介して接着を形成する。しかし、実際にコヒーシンがどのように利用して染色体DNAを束ね、クロマチン環境において接着を形成するかは未解明である。本研究は、接着形成の試験管内再構成実験系を軸に、コヒーシンがゲノムDNAに結合する分子機構と、その生化学活性を制御するクロマチン環境の特性を紐解き、接着形成を制御する機構を包括的に明らかにする。