研究課題
基盤研究(B)
ミュオグラフィは宇宙線ミュオンを利用した透視技術であり、トンネルや橋桁など大型構造物の内部調査への応用が期待されている。しかし、従来の検出器は大型かつ複雑で、市民が扱える装置は存在せず、市民主体の実践例もなかった。そこで本研究では、教育用簡易放射線検出器を基盤に、持ち運び可能で電源を入れるだけで自動計測・解析が可能な、市民向けミュオグラフィ装置の開発を行う。さらに、地域に根差したインフラ点検や考古学的調査への応用を市民主体で実証し、連携する国際アウトリーチ機関とともに、世界各地の史跡などを対象とした国際的な市民ミュオグラフィの展開を目指す。