研究課題
基盤研究(B)
本研究は、薄膜熱伝導制御用のナノワイヤネットワークの構造最適化による多機能化に向けた学理構築を目的とする。フォノニックナノ構造は熱輸送制御を可能とするが、50 nm以下と非常に小さい寸法を持つため、機械強度や電気伝導度が低下する問題がある。これを克服するために、100 nm程度の最小寸法を持つナノワイヤネットワークを用い、熱・機械・電気特性を両立させるための基礎学理を検討する。マルチフィジックスモデルに基づく構造最適化手法を創出し、ナノ加工技術と物性計測技術を駆使して実証を行う。これにより、実用的なフォノニックナノ構造を創成し、熱管理やエネルギーハーベスティング分野への実装を加速する。