研究課題
基盤研究(B)
双安定性とは系が2つの異なる安定状態を有することを表し、コンピュータのメモリに相当する機能や脳を模倣した機能の獲得につながる。光と相性の良い双安定光デバイスを用いることで光を用いたコンピューティング技術の高度化が期待できる。省電力かつ並列集積が可能な半導体レーザの一種である面発光レーザは有望な双安定光デバイスであるが、双安定性の発現は材料やレーザ構造に支配され、その制御の可能性については着目されていなかった。本研究では、電子スピン偏極制御を切り口として、面発光レーザの双安定制御の原理を解明し、多様なスピン制御自由度を活かした双安定スピン光デバイスへの道を切り開く。