研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、次世代量子計測・センシング技術における新たな基盤を提供するため、波長2.2-20 μmの連続かつ広帯域の量子もつれ光を開発することである。特に、赤外帯域における長波長化を実現し、指紋領域での複雑な分子の識別や同定を可能にする。内閣府の『量子技術イノベーション戦略』において、赤外量子もつれ光源の実現が重要技術課題として挙げられているが、現在この目標は未達成である。本研究では、長波長の量子もつれ光源の開発を目指し、赤外量子吸収分光の高機能化を支える光源を提供する。この成果は、量子もつれ光センサの実現に貢献し、将来的には赤外量子吸収分光技術の高度化にも寄与することが期待される。