研究課題
基盤研究(B)
1991年ソニーが商用化して以降、リチウムイオン電池は黒鉛負極と層状酸化物正極に固定されている。更なる高エネルギー密度化には、高容量負極と高電位正極の活用とともに、電解液や電極由来の副反応を高度に抑制する必要があるが、効果的な解決策は得られていない。本研究では、① 電池全体のエネルギーダイアグラムを考慮した設計、② 新たな副反応抑制メカニズムの発掘、③ 高安全性の新規電解液の開発を通じて、安全性を確保しながら負極の容量を一桁向上させると同時に充電電圧上限を引き上げる総合的なシステムの開発を目指す。