研究課題
基盤研究(B)
亜鉛は必須微量元素であり、多様な生命現象に関与するため、細胞・オルガネラ内の亜鉛恒常性維持機構の破綻は疾病の原因となる。小胞体に亜鉛が異常に蓄積すると、小胞体ストレスとコラーゲン合成不全を引き起こすが、その分子機序は未解明である。また、小胞体亜鉛濃度を制御する分子機構はほとんど不明である。本研究では、小胞体亜鉛がレドックス分子を制御する機構、小胞体へ亜鉛を流出入する機構、小胞体亜鉛の蓄積がコラーゲン生合成を阻害する機序をそれぞれ分子から細胞のレベルで詳細に解明することを目指す。