研究課題
基盤研究(B)
脳は睡眠時も活動して神経回路を再編しており、記憶定着やストレス緩和等の役割を有する。そして、睡眠の質や情動処理は性周期の影響を受けることが知られている。しかし、雄マウスを使用した研究が先行しており、睡眠時の脳動態における性差が十分に考慮されていない。本研究は性周期と睡眠を通して脳動態を計測して、そのマルチリズムを解明することを目的とする。アデノ随伴ウィルスを用いて神経回路選択的に神経活動センサーを発現させて、自由行動マウスにおいて経時観察を行う。脳波・筋電位計測により覚醒/ノンレム睡眠/レム睡眠を判定し、膣垢スメアのギムザ染色により発情前期/発情期/発情後期/発情間期を判定する。