研究課題
基盤研究(B)
敗血症は世界全体で死亡者数の原因の20%を占めるとされている疾患である。患者管理の向上に伴い急性期の死亡率は低下している一方で、重症敗血症の転帰の一つであり、免疫機構が極度に抑制され予後も極めて悪い慢性重症疾患(CCI)は増加し続けているが、その分子・免疫病態は未知の部分が多い。本研究では、重症敗血症後期のCCI患者を対象とし、急性期から慢性期にかけて経時的に1細胞マルチオミクスデータを取得・解析することで、CCIの免疫抑制機構の作用機序と治療標的候補を解明・予測する。本研究で取得されるデータは敗血症という文脈では世界で初めての量と質のデータであり、CCIの病態解明に挑む。