滑膜特異的な幹細胞サブセットで挑む変形性膝関節症の構造改善：対症療法からの脱却

• 研究課題/領域番号: 25K00120
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分56020:整形外科学関連
• 研究機関: 東京科学大学
• 研究代表者: 遠藤 健太郎 東京科学大学, 総合研究院, プロジェクト助教 (30844378)
• 研究分担者: 関矢 一郎 東京科学大学, 総合研究院, 教授 (10345291) ; 大関 信武 東京科学大学, 総合研究院, 講師 (10755359)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円); 2028年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2027年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2026年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2025年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
• キーワード: 変形性膝関節症 / 滑膜 / 間葉系幹細胞 / 細胞治療

研究開始時の研究の概要

変形性膝関節症（OA）によって破綻した軟骨構造を元に戻すことができる治療法の開発は社会的に喫緊の課題である。近年注目を浴びている間葉系幹細胞（MSCs）の関節内注射は、あくまで痛みを和らげる対症療法にとどまり、軟骨そのものの改善には至っていない。我々は滑膜MSCsにのみ存在し、軟骨保護・修復因子を高発現する特別なサブセットを同定することに成功した。本研究ではこのサブセットに着目し、分取方法の確立や詳細な特性解析、さらに種々の動物モデルを用いた治療効果・メカニズム検証を行うことで、これまで困難とされてきた軟骨構造の改善が可能なOA細胞治療の開発を目指す。