研究課題
基盤研究(B)
近年、異なる組織間のデータ協創が価値を創出してきている。しかし、データ流通による協創は新たなビジネス機会となる一方で、コモディティ化によって差別化が困難となったり、競合相手を利するリスクも高まってしまう。データ流通における協創と競争の両立は、来たるデータ流通社会において喫緊の課題である。本研究では、異なる組織間でデータを流通するプラットフォームにおける“競争”と“協創”の創発的作用を解き明かす。そして、データ固有の特徴を考慮したマルチエージェントシミュレーションによって、データによる価値創造メカニズムの解明とマクロ指標の創出によって、来たるデータ流通社会における環境整備のエビデンスを示す。