研究課題
基盤研究(C)
コロイド量子ドットを規則的に配列させた集積構造においては、量子ドットの波動関数のカップリングにより「量子共鳴」が発現すると、中間バンドの生成により電荷移動度が劇的に向上することが知られている。しかしながら、一般的にコロイド量子ドットの粒子表面は長鎖アルキル基により覆われるため粒子間の電子的相互作用が弱いことから、単一の量子ドットの物性をマクロスケールへと展開するのは困難である。本研究では、自己組織化によって形成される有機ケージ分子を量子ドットの合成・集積のプラットフォームとして用いることで、量子共鳴を伴うマクロスケールの集積構造を構築する。