研究課題
基盤研究(C)
心房細動と心不全は高い頻度で合併し、互いの病態がそれぞれの発症と増悪に寄与する悪循環を形成することから、両者を同時に治療することは心不全を合併した心房細動患者に対する有用な治療戦略と考えられる。心不全の治療薬として臨床使用されるSGLT2阻害薬は、心房細動の発生原因となる心筋細胞内のカルシウム過負荷を抑制する可能性が最近の基礎研究から示された。そこで、SGLT2阻害薬の心房細動治療薬としての臨床有用性を検討するため、心不全の病態を基盤とした心房細動のモデル動物を構築し、SGLT2阻害薬の抗心房細動効果および循環薬理作用を解析する。