研究課題
基盤研究(C)
本研究では、老化が骨格筋の質を低下させるメカニズムを解明する。骨格筋内には複数種類のコラーゲンが存在しており、それらは筋張力の伝達や筋回復に重要な役割を担う。老年期の筋回復時には筋内コラーゲンの再構築が障害され、回復は遅延する。この病態には、筋内コラーゲンが終末糖化産物(Advanced Glycation End Products; AGE)やリシルオキシターゼに修飾されることが関与し、筋の老化を深刻化させている可能性がある。そこで本研究では老化動物を用いて、加齢に伴う筋内コラーゲンにおけるAGE修飾ならびに酵素性修飾の分子機序を解明し、筋の老化予防戦略の基盤構築を目指す。